多くの人気のアニメを世の中に出してきた「ジブリ」が、手がけた作品の1つである「思い出のマーニー」は他の作品とは違います。
これまでジブリは、
- 千と千尋の神隠し
- となりのトトロ
- もののけ姫
- 天空の城ラピュタ
など、独自の世界観で、細部までこだわったアニメ作品を数多く作り出して、大人から子どもまでを魅了してきました。
特に「天空の城ラピュタ」など、テレビで再放送されるたびに「バルス!」とツイートする人が多くいるほど、人気アニメとなっています。
しかし、2014年に公開された映画「思い出のマーニー」は、これらの作品とは異なり、
- 主人公の杏奈に対して、クズだ!性格悪っ!精神病なのでは?
- マーニーの存在がよくよく考えると怖い!後味が悪い
と感想を持つ人が続出する作品となっています。
ここでは映画「思い出のマーニー」のあらすじネタバレを含めて、杏奈の性格や怖いと言われる理由を考察していきます。
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思い出のマーニーのあらすじ解説!怖いと言われるのはなぜ?
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引用元:ジブリ公式インスタ
思い出のマーニーのあらすじ解説!舞台はどこ?
映画「思い出のマーニー」のあらすじをご紹介していきますが、その前に映画の舞台となっている場所をご紹介します。
映画の中で描かれているのは、日本のとある田舎の「キレイな湿地帯」とされていますが、公式に映画の舞台が北海道であることは公表されています。
ファンの中では、映画の中でちょっと寒い、薄ぼんやりした雰囲気から、「釧路湿地」と「藻撒布沼」ではないかとウワサされています。
あらすじを解説
物語の舞台は、日本のとある「キレイな湿地帯」
人に対して心を閉ざす女の子・杏奈(あんな)が、ある時、金髪のマーニーと出会います。2人は打ち解け「周りに秘密の友だち」になります。
杏奈とマーニーが過ごす「ひと夏の不思議な出来事」を描いたのが本作。
北海道の都心部である「札幌」で暮らしていた12歳で内気な少女・杏奈は、ぜん息がドンドン悪化していきます。療養のため、杏奈は夏休みの間だけ、空気の良い「田舎の海辺の村」に住む親戚の家で暮らすことになります。
しかし、とある過去の出来事をきっかけに、人へ心を開かなくなってしまった杏奈は、村の子どもたちと馴染むことができません。
一人っきりになってしまう杏奈は、村の人が「湿っ地屋敷」と呼んでいる長い間、空き家になっている古い洋風の屋敷で、金髪の不思議な少女・マーニーと出会い、秘密の友達になっていきます…。
(引用元:映画.com)
ご紹介した「あらすじ」だけでは、田舎に疎開した少女が金髪の少女と「秘密の友達」になったストーリーなので、「どこが怖いの?」と思ってしまうのではないでしょうか?
しかし、思い出のマーニーは同じジブリアニメ『借りぐらしのアリエッティ』のように、数多くの都市伝説がささやかれています。この都市伝説が思い出のマーニーを怖く感じる原因となっています。
それでは、「思い出のマーニー」には、どんな都市伝説がささやかれているのか?怖いと言われる理由を含めてご紹介します。
▼都市伝説01:Wヒロイン・マーニーの正体が怖い
物語のマーニーの正体は、ストーリーの終盤まで隠されています。
(途中で、マーニーを正体をほのめかすシーンは、いくつか出てきます)
あらすじでもお伝えしたように、金髪の少女・マーニーは、湿地帯に立つ長年誰も住んでいない洋風の屋敷で、姿をあらわします。
登場のシーンから描かれるマーニーは、金髪で青い眼を持つ、どこか世間から浮いたような雰囲気を持っています。
そんなマーニーがストーリー序盤で「私はこの屋敷のそばから離れられないの」…と謎めいたことを口にします。
このセリフって、まるで地縛霊。そう幽霊が口にするような言葉ですよね。
それに、マーニーと杏奈が会うのは、ほとんどが夕方から夜の「湿地帯が満潮を迎えている時」で、ボートを濃いで屋敷に行かないと会えないことも、マーニーの幽霊感を増していきます。
それ以外にもマーニーが幽霊と思わせるのが
- 杏奈以外の人がマーニーの存在を知らない
- ボートに乗ってオールが動かなくなった時に、不思議な力を見せる
- マーニーに会った後、杏奈が気を失う。杏奈がまるで幽霊のマーニーに生気を吸われているのではないか?と感じさせます
のシーンです。
最後のダメ押しで、見る人に恐怖感を感じさせるのが、こちらのシーンです。
丘の上のサイロに杏奈とマーニーが出かけた際、2人は嵐で閉じ込められます。しかし、閉じ込められていたはずなのに、マーニーだけ姿を消します。
このシーンを見た人たちは、次のような感想を口にしています。
映画:思い出のマーニーを鑑賞。サイロでのシーンがホラーしてて非常に良い。結局何の話だったの?って思う人は多そうだけど、それが狙いなんじゃないかな。セリフだけ聞くとドキっとするものが多く(百合っぽいw)、そこらへん旨いなーって思った
— にゃる (@Nyarurat) August 1, 2014
『思い出のマーニー』絵柄も含めて、するっとした作品だった。主人公の感情の振れ幅が予想想像の範囲内なので、んー。サイロのシーン良かったなあ。サイロが。もっと内部を見せて~(場違いな意見)。上映後の客席から「ホラーかと思った……」と聞こえてきて頷いた。その辺楽しかったヨー。
— K (@slow_flow_snow) July 25, 2014
サイロに行く場面は、感情がブチブチに断絶しまくって、デビッド・リンチのホラーみたいに精神的に怖い感じ
— sim@狩人CD1 (@sim_38) April 3, 2020
ただ、実はこの「思い出のマーニー」はホラー作品ではなく、ネタバレになりますが…マーニーの正体は杏奈のおばあちゃんだったのです。
しかも、母なき後、幼少期の間、杏奈はおばあちゃんに育てられています。湿っ地屋敷を杏奈が知っていると思っていたのも、実はおばあちゃんが杏奈の幼少期に、語り聞かせたためだったのです。
なので、作品の中で出てくるマーニーの存在は、幽霊でもなんでもなく、杏奈が想像の中で、おばあちゃんを懐かしんで作り上げた「実在しない架空の人間」になるのではないかと思われます。
▼都市伝説02:杏奈は精神病なのか?
もう1つ、映画「思い出のマーニー」を怖くしているのが、杏奈が精神病なのではないか?!ということです。
喘息の療養のために、夏の間だけ北海道の田舎に疎開する杏奈ですが、
- ストーリー序盤で「自分自身が嫌いだ」と言う
- 杏奈が喘息で倒れた時、育ての親・頼子に対して「またお金がかかっちゃったね」と嫌味をいう
- 療養先の大岩夫婦の家に着くやいなや「他人ん家の匂いがする」と吐き捨てる
- 療養先の近所に住む信子に「太っちょ豚」と傷つけることをいう
と暗い精神的に壊れている様子を見せます。
これらの言動から、「思い出のマーニー」を見た人からは、杏奈は精神病は【自閉症や統合失調症】などではないか?!とささやかれています。
上記にあげたような言動以外にも、杏奈を精神病人に見せているのが
- 幼い頃に両親を事故でなくす
- 世話をしてくれたおばあちゃんを、老衰でなくす
という、親しい人を次々に亡くす辛い過去があります。
このため、幼少期以降、引き取ってくれた「育ての親・頼子」の元で、心を閉し、精神的にゆがんでしまったと、とらえられても仕方がないのかな?!と思います。
ただ、「思い出のマーニー」の中では描かれていませんので、あくまでも「想像の域をでない部分」とはなります。
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思い出のマーニーの声優や監督を紹介!原作はあるのか?
映画「思い出のマーニー」を作り上げた声優を担当された方たちや、原作、監督について簡単にご紹介します。
思い出のマーニーの声優一覧
メインキャラ
- 佐々木杏奈(声優:高月彩良)
- マーニー(声優:有村架純
- 佐々木頼子(ささきよりこ)(声優:松嶋菜々子)
- 山下医師(声優:大泉洋)
- 美術教師(声優:森崎博之)
- みよ子(みよこ)(声優:白石晴香)
海辺の町の住民
- 大岩清正(おおいわきよまさ)(声優:寺島進)
- 大岩セツ(おおいわセツ)(声優:根岸季衣)
- 彩香(さやか)(声優:杉咲花)
- 武(たけし)(声優:石井マーク)
- 久子(ひさこ)(声優:黒木瞳)
- 信子(のぶこ)(声優:頼経明子)
- 十一(といち)(声優:安田顕)
- 町内会役員(声優:音尾琢真)
- 老婦人(声優:森山良子)
- ばあや(声優:吉行和子)
- マーニーの母(声優:甲斐田裕子)
- マーニーの父(声優:戸次重幸)
- 絵美里(えみり)(声優:石山蓮華)
思い出のマーニーの監督は誰?
映画「思い出のマーニー」の監督をされたのは、元・スタジオジブリ所属の若手アニメ監督・米林宏昌 (よねばやし ひろまさ)さんです。
米林さんが監督をされた作品は、次のようなモノがあります。
『借りぐらしのアリエッティ』
『思い出のマーニー』
『メアリと魔女の花』(スタジオポノック作品)
現在は、「思い出のマーニー」の監督を担当した後に、スタジオジブリを退社されて、スタジオポノックを設立されて活動されています。
思い出のマーニーの原作
スタジオジブリ作品には珍しく、「思い出のマーニー」には原作があります。
原作は、イギリスの児童向けのジョーン・G・ロビンソンさんが書かれた同名書籍「思い出のマーニー」です。
主題歌はどんな曲?CD販売はされている
映画「思い出のマーニー」の主題歌を歌うのは、当時30歳だったプリシラ・アーン(Priscilla Ahn)です。
主題歌:プリシラ・アーン「Fine On The Outside」
主題歌
Fine On The Outsideを直訳すると、「外で精錬しなさい」という意味になります。自分の中にこもってしまう杏奈に対するメッセージソングのような感じですね。
【和訳】
決して、友だちが多い方じゃなかった
だから、学んだの平気なんだって、私だけで
私だけで、私だけで、私だけで
それに、これからだって大丈夫、外側にいたって
学校でも一人でお昼を食べるのが好きだった、なんとなく
だから、これからだってずっとここにいるの
ここにいるの、ここにいるの、ここにいるの
それに、これからだって大丈夫、外側にいたってだから私はただ、自分の部屋に座り込む
何時間もお月様を眺めて
思いを巡らす、私の名前を知っている人たちのこと
泣いてくれる?もし私が死んだら
憶えていてくれる?私の顔を
そうして私は家を出た
荷物をまとめ、旅立った、ずっと遠くへと
過ぎさったあの日からそうして私は笑った
私は笑った、私は笑った、私は笑った
私なら大丈夫、外側にいても時々、どうしようもなく虚しくなって、困惑してしまう
時々、気づいてしまう、私は大丈夫じゃないって
そして、私は泣いて、私は泣いて、私は泣いて・・・
そうして私はただ、自分の部屋に座り込む
何時間もお月様を眺めて
思いを巡らす、私の名前を知っている人たちのこと
泣いてくれる?もし私が死んだら
憶えていてくれる?私の顔を(引用元:夢の紙袋)
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思い出のマーニーの画像を含めて口コミ紹介!
ひと休みに映画鑑賞☺️
「思い出のマーニー」
私の持っている沢山の映画の中から、よくこの映画を手に取ります。
主人公杏奈と私がよく重なるのです🍀 pic.twitter.com/dLSlm6e89Y
— 葉月碧音🍀🌙 (@831aone) January 21, 2021
『思い出のマーニー』の模写,できました
試行錯誤,見よう見まねですが,植物,岩,瓦の描き方,一通りさらうことができました pic.twitter.com/j7yxNzoT9W— ギンガムチョッキ (@gingham_vest) January 20, 2021
『思い出のマーニー』ビジュアルガイド
インタビューが良かった。いろいろな本があって楽しい! pic.twitter.com/pmcaUxS0R7
— フリーク (@YMoPEXuIwLLj1FE) January 20, 2021
『思い出のマーニー』
鬱屈した思いを抱える少女・杏奈が、
療養先である北海道で不思議な少女・マーニーとの出会い、
少しずつ心を開いていく…
★pic.twitter.com/wzErAn8z9s— ☆ジブリをもっと面白く☆ (@ghibli_fan_) January 18, 2021
[作品名]思い出のマーニー
[登場車両]JR北海道 キハ54 514#アニメ鉄 pic.twitter.com/5dyRInVsDf— アニメ鉄道特定bot (@Railway109bot) January 18, 2021
まとめ
スタジオジブリが作った作品の中で、異色な映画「思い出のマーニー」が怖いと言われる理由を、都市伝説・ネタバレ含むあらすじと一緒にご紹介してきました。
怖いという意見はありつつも、作品としてはまとまった内容なので、2014年公開の映画ですが、未だに「思い出のマーニー」を見ようするファンいる映画でもあります。
もし1度も見ていないなら、一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
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